160621 脚下照顧
最近、学会発表や学会の抄録、論文の投稿などが続き、そのたびに上司に見てもらっていました。
まだまだ自分一人の力では、十分なレベルに到達しないので、このように指導してもらう必要があるのですが、こういうことが最近続いたせいか、何かしら評価を避けたいような感覚に襲われるようになりました。
他人の目を過度に恐れているのでしょうか、自分の評価よりも他人の評価が気になり、どうもよくないですね。
こんなときは特に、自分が本当はどうしたいのか、自分はどうありたいのかを考えるのが、原点に戻るためには必要だと思います。
そしてその上で、いまは何をするべきなのか、自分が影響できることは何か、その事に取り組むときだと思い至りました。
そこに思いを至らせて、今日は主に病棟の患者さんの管理を中心に、先日の手術動画を見直したり、明日の手術の画像を見ながら入念に予習したり、後輩の指導をしたり、いまやるべきことに取り組みました。
こうやって目の前のことをひとつずつ取り組むことの重要性を教えてくれるのが、禅の教えです。
禅には『脚下照顧』ということばがあります。自分の足元を見直してみなさい、自分の原点に立ち返りなさいという内容です。
今日はこの『脚下照顧』の言葉を思いながら、一日を過ごしました。
他にも禅の言葉や教えには深く考えさせられ、影響を受けているものが数多くあります。
本や実践を通じて、これからも学び続けていきたいと思います。