消化器外科専門医のブログ

消化器外科を専門にする中堅医師です.消化器(食道,胃,大腸,肝臟,胆嚢・胆管系,膵臓)のがんや手術を要する急性疾患,緩和医療などの診療を行っています.特に肝臓外科が専門分野です.日々の学びや,自分の成長につながること,頭のなかで考えたことを中心に記しています.

2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

171121 習慣化の大切なポイント『一度に1つだけ』

前回は習慣化しようとしたときに、 どんな風に挫折してしまうのか、 それぞれの時期を乗り越えるためにはどうすればよいか、ということをまとめました。 今回は別の視点から、習慣化するときに押さえるべきpointをお伝えしたいと思います。 それはズバリ、 …

171120 習慣化の挫折対策 その②

前回は、習慣化する際に挫折してしまう時期とその理由を3つに分けて、①反発期、②不安定期、③倦怠期、とに分かれるという話を、『続ける習慣』を引用してご紹介しました。 「続ける」習慣 作者: 古川武士 出版社/メーカー: 日本実業出版社 発売日: 2010/11/11…

171107 習慣化の技術 自分が取り入れたこと

ひとりの医師として、外科医として、 自分が求める『理想の姿』というのがあります。 それは家庭では夫、あるいは父親として、 こうありたい,というのが同じくあります. それらはただ漫然と過ごしていては手に入らなくて、 日々の行動の積み重ねによって,…

171110 十二指腸のリンパ流

十二指腸に発生したNETの患者さんがおられます. 腫瘍径が小さく,深達度も深くないことから, 十分に患者さんと相談した上で, 幽門側胃切除を行うことにしました. この判断は難しく,さまざまな選択肢がある状況です. ガイドライン上も明確な推奨がない…

171108 胃癌の補助化学療法

最近しばらくの間,肝胆膵の領域の診療に特化して携わっていたので,胃癌の治療から遠ざかっていました. 今の病院では胃癌も大腸癌も数多く診ることになりますので,現在の標準治療を再確認する必要があります. 今は先日,胃癌の手術をした患者さんの病理…

171104 抗真菌薬の使い方 外科領域フローチャート

いま主治医でみている重症患者さんの,発熱が持続しています. 腹腔内膿瘍がありましたので,経皮的にドレナージしてもらいましたが,それでも持続するため,他の原因も併発していると考えられます. ひとつはカテーテル感染です. 内頸静脈からのCVカテーテ…