消化器外科専門医のブログ

消化器外科を専門にする中堅医師です.消化器(食道,胃,大腸,肝臟,胆嚢・胆管系,膵臓)のがんや手術を要する急性疾患,緩和医療などの診療を行っています.特に肝臓外科が専門分野です.日々の学びや,自分の成長につながること,頭のなかで考えたことを中心に記しています.

171120 習慣化の挫折対策 その②

前回は、習慣化する際に挫折してしまう時期とその理由を3つに分けて、①反発期、②不安定期、③倦怠期、とに分かれるという話を、『続ける習慣』を引用してご紹介しました。

「続ける」習慣

「続ける」習慣

 

 

そして①反発期の対処法としては、

ベイビーステップで、どんな状況でもできる簡単なことにまで、ハードルをさげること、

・シンプルに記録して、『見える化』すること

がありました。

 

では残りの2つについて、紹介します。

 


②『不安定期』
第2〜3週目で、ここでも約40%が挫折します.

・緊急な要件で時間がなくなった、

・風邪を引いてつらくしんどい、

・雨が降って走れない、

 

などの理由で,やろうと思っていたことができなくなるのです。

そしていったん休んでしまうと,

もとに戻すのが大変になります.

この時期の対処法は、突発的なものに振り回されないように、『仕組みを作る』ことです。

 

具体的にいうと

①パターン化する

②例外ルールを設ける

③継続スイッチ

の3つがあります。

 

①パターン化のポイントには

・時間帯、

・量や内容などやること、

・どこでやるか、

 

などがあります。

 

自分は仕事中に考えたり学んだりしたことを、その日の夜にブログに書きます。

 

基本は家でパソコンで書いています。

これに関してはある程度しっかりとリズムができています。

 

例外ルールは、毎日のことなので振替えはできないのですが、ベイビーステップと同じように、無理なときはほんの少しでも進められればいいことにしています。

 

継続スイッチは、ここでは割愛しますが、アメ系とムチ系のやる気が出るスイッチを12個紹介されていました。

 


③最後に『倦怠期』です.
これは最後の4週目で,ようやくここまで来るのですが、最後の20%がここで挫折してしまいます.

 

いわゆる『マンネリ化』が原因です。

 

ここまで何とかできるようになったのに,
何となく飽きてしまったり,やってる意味が色あせてしまったりして、
ずるずるとやらなくなってしまうケースです。

 

ただここさえ乗りきれば、晴れて習慣化することができるので、周到な準備で対処したいですね。

 

対処法は、『変化をつける』ことです。

 

貴乃花親方はウォーキングの習慣を続けるために、

かけるサングラスを変えているそうです。

自宅には20種類ものサングラスがあるとか。

そうやって気分を変えて、楽しんでいるのでしょうね。

 

ウェアを変えたり、歩くコースを変えてみても、

新鮮な気持ちになれるでしょう。

 

自分の場合で言えば、ブログのテーマを変えてみて、

手術の内容に絞ってみる、

若手の先生への指導の内容にする、

 

あるいは、仕事の帰りに喫茶店やカフェ、ファミレスに寄って書いてもいいかもしれません。

 

さらにもうひとつ、この時期にやっておくべきことは、

『次にチャレンジする習慣を考えてプランを作っておく』ことです。

 

これで次の目標もできてモチベーションが保てますし、

次の習慣へと連鎖していきます。

 

いまの習慣が通過点に見える、ということも大事なことです。

 

自分もここまで半月、ブログの習慣化を続けてきました。

常に学びについて考え続け、アンテナを立てています。

 

残りの半月をこれで乗り越えて、

無事に今後も続く習慣に仕上げたいと思います。