消化器外科専門医のブログ

消化器外科を専門にする中堅医師です.消化器(食道,胃,大腸,肝臟,胆嚢・胆管系,膵臓)のがんや手術を要する急性疾患,緩和医療などの診療を行っています.特に肝臓外科が専門分野です.日々の学びや,自分の成長につながること,頭のなかで考えたことを中心に記しています.

Vol.3 150804 当直と疲れについて 昨日の続き

昨日の内容の続きになります.

具体的に何に取り組むか,考えてみました.

 

仮説は,「当直の疲れは,年齢そのもののせいではなく,

時間の使い方を変えたり,体力をつけたりすることで,

軽くすることができる」です.

 

まずやるべきことは,「時間の使い方」です.

 

だいたい外来や病棟,手術などの日常業務が終わるのが,

夜の7時くらいで

 

そこで帰る先生もいますし,

自分の学会発表や論文作成の準備をしたり,

あるいは論文を読んで勉強したり,

手術書を読んだり,自分や他の先生の手術のDVDを見て,知識や手技を学ぶ,

などを各自が行っています.

 

当直の時は,もちろん病棟や外来に呼ばれれば,患者さんの対応をするのですが,

それ以外の時間は,普段,居残りでしている上に書いたことをしています.

 

問題だと思うのは,時間の使い方です.

時間制限がないので,

どうしてもだらだらと,長時間つかってしまいます.

 

学会の締め切りに追われているときは,また別ですが

たいていは集中力が途絶えてしまいます.

 

気がつけばもう12時になり,

当直室に行くのは1時ころ,

テレビを見たり,本を読んだりで

結局2時前後に眠る,というのがよくある当直のパターンでしょうか.

 

その間,いつ電話がなって呼ばれるかはわかりません.

 

一昨日も午前1時半,4時に

病棟の急変患者さんの対応をしていました.

朝は7時に起きて,8時からカンファレンス.

 

あらためて見てみると,

これはしんどいはずです(苦笑).

眠れても5時間,しかも熟睡はできないですし,

実際は2時間×2回の睡眠で,それぞれ仮眠程度です.

 

まずは時間の使い方を考えなおして,

自分でコントロールできる部分を,どう使うかです.