消化器外科専門医のブログ

消化器外科を専門にする中堅医師です.消化器(食道,胃,大腸,肝臟,胆嚢・胆管系,膵臓)のがんや手術を要する急性疾患,緩和医療などの診療を行っています.特に肝臓外科が専門分野です.日々の学びや,自分の成長につながること,頭のなかで考えたことを中心に記しています.

Vol.2 150803 体力は本当に低下しているのか? 35歳は目安になるのか.

30代半ばを過ぎましたが、当直で病院に泊まると

なかなか疲れが取れなくなってきたように感じます。

 
忙しくない当直、言わば電話が鳴らず、夜に起こされなかったとしても、
疲れてしまいます。
ここでお決まりの会話がなされるわけですが、
 
「30歳を過ぎると,疲れ方がちがう」 
「今は当直室でひと晩泊まるだけでしんどい」
「翌朝に疲れが取れなくなってきた」、etc
 
昨日もいつものように、そんな会話をしていたわけですが、
これって,本当にそうなのだろうか?,と
ふと疑問が湧いてきました。
 
確かにそのように,疲れやすいと感じているのは事実なのですが、
みんなしてそう思い込んでる,という一面も確実にあります。
 
どんな薬にもプラセボ効果があって,
本当は効果がなくても実際に効いてしまうように、
マイナスの思い込みにも、「マイナスのプラセボ効果」はあるでしょう。
 
35歳を過ぎたからといって,疲れやすくなったかどうか.
これについて,次回以降の当直の時に,
身を持って検証してみます.
 
そしてもうひとつ考えたのは、
もし本当に年齢によって疲れやすくなったり、
疲れが取れにくくなってきたのであれば、
何か対応策はあるのか?
ということです.
 
思いつくのは、日ごろから健康を意識して、
運動することです。
 
バランスのとれた食事と合わせて,
サプリメントや栄養剤も、効果的に取るといいかもしれません。
 
もうひとつ大事なのが、時間の使い方ではないでしょうか。
当直中はどうしてもダラダラと時間を浪費してしまい、
結果として夜更かし、寝不足を招いてしまいます。
睡眠時間を確保することは、体調に直結するでしょう。
 
ただ疲れたと愚痴を言っているだけでは、何の改善もなく、
むしろ自分にもマイナスのセルフイメージを植え付けるだろうし、
聞いている人間にもいい影響はないでしょう。
 
主体的にこの問題に取り組んでみようと思います。