消化器外科専門医のブログ

消化器外科を専門にする中堅医師です.消化器(食道,胃,大腸,肝臟,胆嚢・胆管系,膵臓)のがんや手術を要する急性疾患,緩和医療などの診療を行っています.特に肝臓外科が専門分野です.日々の学びや,自分の成長につながること,頭のなかで考えたことを中心に記しています.

160311 とりあえず、始めることの効果

やらねばならないことは重々承知しているのだけれど、

なかなか手をつけられない、
足が遠のいてしまう、
目を背けて考えないことにする、
 
無意識のうちに、そういう状態になってしまうことがあります。
 
誰にでも、そういうことがあるのではないでしょうか.
 
今の私でいえば、
統計の多変量解析がそれに当たります。
 
いま取り組んでいる発表のテーマをまとめるには、
残りいくつかの多変量解析をすれば,ひと通り解析が終わるのですが、
いかんせんそこに手をつけられない。
 
気がつけば別のところに手をつけてしまい、
肝心のことをする時間やエネルギーがなくなっていく。
 
まあそこにはいろんな不安や,不慣れなので見通しが立たないことなどが影響しているのですが
 
何せそれがないと仕上がらない。
 
そこでいよいよ期限が差し迫ってきましたので,
何とかしなければいけなくなり、
今日ようやく手をつけました。
 
ここまでずっと拒んでいただけに、
それなりには手間取ったり、苦労したりもしましたが
 
やはりといいますか
終わってみればあっけないものです。
 
とりあえず、手のつけやすいところだけでも手をつけて始めてみる。
 
そうすることで,何が問題なのかがはっきりしますし,
それよりも何よりも,心配したことの多くは起こらず,前へすすんでいくのです.
 
「とりあえず」手と頭を動かして始めること.
それが何よりの方法であると、改めて思いしることができました。