術後の発熱 160524
先週に肝切除を行った患者さんがいるのですが、術後しばらく微熱が続いていました。
注意しながら経過を見ていたところ、術後8日目になって38℃の熱とともに悪寒が現れ、その後39℃まで上昇しました。
肝切除後の発熱の主な原因としては、
1 胆汁漏などによる切離部膿瘍
2 呼吸器系(胸水や無気肺など)
3 尿路感染症
などが候補として上がります。
特に1の膿瘍形成はドレナージが必要になることもあり、ひとまず急いで造影CTをとりました。
幸いながら、あきらかな膿の溜まりはなかったので、抗生剤投与で経過を見ます。
この時期に発熱って、限られてるんですけど、スッキリしないので落ち着きません。