消化器外科専門医のブログ

消化器外科を専門にする中堅医師です.消化器(食道,胃,大腸,肝臟,胆嚢・胆管系,膵臓)のがんや手術を要する急性疾患,緩和医療などの診療を行っています.特に肝臓外科が専門分野です.日々の学びや,自分の成長につながること,頭のなかで考えたことを中心に記しています.

160609 よく使用する抗生物質と略号

われわれ消化器外科医は、いろんな場面で抗生物質をよく使います。


入院中であれば、まず手術の患者さんに対しては、周術期の感染症(SSI)予防のために術前から投与します。


術後に感染症を合併することもあり、感染の種類と程度、原因菌に応じた治療を行います。


そこで大事なこととは、どの抗生物質を使うのか?と言うことです。

当然、原因菌に効果があるものを選ぶのは当然ですので、どの臓器にどんな感染症が起こっており、原因菌は何が考えられるのか?

また膿が貯まっていれば、培養検査に出して直接調べることがとても重要です。


そのときの検査結果として、抗生物質に対する感受性と言う項目があり、まさにこれがどの薬が効くか?という問題にたいして、大事な回答になります。


f:id:satoshi22:20160607233402p:plain

感受性の結果は抗生物質の略号で記載されます。おそらく全国共通だと思います。

何回も見てるはずなのですが、なかなか覚えきれないので、よく使う薬剤は覚えておこうと思って、まとめてみました。


私のように記憶力に自信がない人には

このように自分がよく使う抗生物質の表を持っておくことは、役に立つのではないでしょうか?