消化器外科専門医のブログ

消化器外科を専門にする中堅医師です.消化器(食道,胃,大腸,肝臟,胆嚢・胆管系,膵臓)のがんや手術を要する急性疾患,緩和医療などの診療を行っています.特に肝臓外科が専門分野です.日々の学びや,自分の成長につながること,頭のなかで考えたことを中心に記しています.

130908 瞑想・座禅の事始め

自分を見つめるため,あるいは揺れない精神を身につけるため瞑想を習慣にしています.

毎日5〜10分と長くはないのですが,自分をより理解でき,精神が落ち着くのが実感できます.

しかし,なかなか集中しきれないのが悩みで,自己流ではなく座禅を教わろうと思い,近くのお寺で行われている坐禅会に参加しました.

 

本堂の地下で行われており,光のあまり入らない暗い部屋で15人がそれぞれ壁の方を向いて座禅を組みます.

私だけ初めてでしたので,座禅の方法を住職に教えていただきました.

 

  • まず靴下を脱いで裸足になり,座禅用の丸い座布団の上におしりを乗せてあぐらをかきます
  • 足の組み方は両足と片足と2通りあるのですが,私は足が痛くなるので片足を組む方法にしました
  • おしりと両膝とで体を支えるように,少し前に移動します
  • 体を左右にゆすり,次いで前後に揺すってバランスの取れる姿勢を探します
  • その姿勢で,頭を天井に引っ張られるイメージで背筋を伸ばします
  • 両手を太ももに置き,右手が下になるように組み,両手の親指で輪を作るようにします
  • 目線はやや下向きで,半分閉じるようにします.眠くなる時は目線を上げるようにします

これで姿勢の準備ができました.

鐘が3回なれば座禅の開始です.

  • 口を閉じて,鼻でゆっくりと呼吸します
  • 自分の呼吸に集中して,他のことを考えないようにします
  • 足がしびれて痛むときは,ゆっくりと足を解いて休ませます

やることはこれだけなのですが,ほぼ初心者に近い私には時間があまりにも長く感じられました.おそらく40〜45分ほどだったのでしょうが,集中しきれずに苦労しました.

ひとつは壁までの距離が50cmほどと近く,その上暗くて壁がよく見えないので,視線をどうすればよいか最後まで定まりませんでした.いっときぼんやりと集中できる時間帯があったのですが,逆に何か考え事をしていたように思います.

足のしびれもあり,一度ゆるめて休めました.

最後の方はかなり辛く,眠気も出てきてコツを掴むことのないまま,終了しました.

 

座禅終了後は,住職からのお話が少しあり,今日は雨だから周りの掃除は無しにしましょうとのことで,礼をして解散になりました.

 

私個人としては,座禅についてのお話などが聞きたかったところですが,座禅は修行の一つのようで,繰り返して実践するものなのかもしれません.

今日教わったことを日頃から実践して,これから毎週日曜日に参加するかどうか考えようと思います(朝の6時半〜7時半なので,仕事前に丁度よいかもしれません). 

座禅に関する本も読んでみようと思います.

これを機に,瞑想の習慣を定着したいですね.