消化器外科専門医のブログ

消化器外科を専門にする中堅医師です.消化器(食道,胃,大腸,肝臟,胆嚢・胆管系,膵臓)のがんや手術を要する急性疾患,緩和医療などの診療を行っています.特に肝臓外科が専門分野です.日々の学びや,自分の成長につながること,頭のなかで考えたことを中心に記しています.

130902 小肝細胞癌

肝細胞癌

画像診断の進歩に伴い、肝内小結節の発見頻度が増えた。

これらは肉眼的に境界不明瞭な高分化型肝細胞癌であり、動脈血流は豊富でなく比較的hypovascular

  • MRIでは高分化型はT1強調像で高信号T2強調像で等〜低信号を呈するものが多い。(古典的肝細胞癌でT1:等〜低信号、T2:高信号であるのと対照的)
  • CTAP、SPIOあるいはEOB造影MRI、造影エコーが診断の補助となる
  • CTAPでは門脈血流の減少、CTHAによる動脈血流の減少