180107 神・時間術
今日は先日本屋さんで手にした本を紹介します.精神科医の樺沢さんという方が書かれた『神・時間術』という本です.
本の表紙と,このインパクトのあるタイトルからは,若干購入をためらったのですが,
実際に読んでみると,至極まっとうかつ充実した内容でした.
かねてからもっと時間がほしい,時間の使い方,仕事の取り組み方を改善したい,
あるいは朝早く起きて時間を有効に使いたい,と思っていたので、
すぐに取り入れようと思うものがいくつもみつかりました.
著者は以前は忙しい勤務医で,時間や仕事に追われていましたが,激務がたたり体調を崩されたそうです.
そんな中でアメリカに留学されたのですが,アメリカ人の仕事に対する取り組み方を目の当たりにし,
アメリカ人はなぜ労働効率が高いのか,どうやって仕事を効率的にこなしているのか,ということを徹底的に観察しました.
結果,アメリカ人の生産性の高い働き方,その秘密を発見されたそうです.
総論としての考え方としては,
・朝の2時間は脳にとってのゴールデンタイムで,パフォーマンスは4倍にもなる.
・例えて言うなら,頭の中が『まっさらで整理された机』のような状態.
・集中力が高い時間は,①起床後の2〜3時間,②休憩の直後,③終業の直前,④そして〆切の前日.
・ものやパソコンの中を整理することは,すなわち頭の中を整理することである.そこが散らかっている人は,頭の中もちらかっている.
・仕事効率を高めるための工夫を常に続けること.
・仕事には集中力が必要な『集中仕事』と,さほど集中力の要らない『非集中仕事』がある.ゴールデンタイムに『集中仕事』を当てること.
具体的に取り入れたいことは,
・『集中空間』として,カフェを利用する.
→ 朝早く起きて通勤途中に喫茶店によるか,早く業務を終わらせて帰りに寄って,読書か手術の勉強をするか,と考えています.
・『集中時間』として,ストップウォッチを使い,45分,90分などを区切って,時間を『見える化』する.
→ つい時間が延長して長時間かけてしまうことが多いので,しっかり区切ってリセットします.
・朝起きてまず熱いシャワーを浴びて,脳をすっきりさせる.
→ 以前やったことがあって、寒くてあまり気が進まなかったのですが、今は浴室暖房もあるので、寒さは大丈夫になりました。またやってみようと思います。
・就寝前の2時間は食事をしない.血糖値が上がり,疲労回復に大切な働きをする『成長ホルモン』が分泌されなくなる.
→ 睡眠の質を上げるのも、大事なテーマだと思っています。こういった小さなことを積み重ねることで、大きな差になるのでしょうね。
・ToDoリストを『集中度』で分ける.
・昼は『リセット』して集中力を回復させる.
→ ポイントは①光を浴びる②運動する③よく噛んで食事する.
おすすめは外食のランチだそうですが,昼に病院を出るのが難しいので,階段で病棟まで上がって簡単にざっと回診してから,ゆっくり食事をしようかと思います.
・残業しない.アメリカ人は5時に仕事を終えて,夜は家族と食事や映画,読書などをしてリラックスするのが当然な社会.
→ これはひとつのキーポイントになります.つい『忙しい』ことを賞賛してしまいがちですが,本当に忙しいのか,その内容を本当に見直すべきだと思います.
緊急手術などもあり,われわれが忙しいのは当然ですが,それを前提に考えてしまっているのも事実です.
家でも仕事をしてしまいますが,逆に日中の集中力が下がってしまっていることも,疑いようのない事実です.
このように具体的な内容と,抽象的な考え方と,いずれも自分を見直して,さらに改善させることができました.
ひとつでも参考にできる内容があると思いますので,おすすめの本です.