先日、少し記事に書きましたが、様々な習慣化したいことを実現するために、役に立ってくれそうなものを見つけました。習慣化のためのアプリで『habitica』といいます。習慣化の何が難しくて断念してしまうかというと、段々とモチベーションが保てなくなり、…
われわれ消化器外科医は、いろんな場面で抗生物質をよく使います。入院中であれば、まず手術の患者さんに対しては、周術期の感染症(SSI)予防のために術前から投与します。術後に感染症を合併することもあり、感染の種類と程度、原因菌に応じた治療を行います…
われわれ消化器外科の肝臓グループは,肝細胞癌の手術を多く行っていますが, 術後に腫瘍が再発して肝臓の多くの部分を占拠したり,あるいはもともとの肝硬変が悪化したりすると, 肝臓が正常に働くことができず肝性脳症という状態になることがあります. 高…
本日の活動最近、再び習慣化に取り組んでいます。ずっとさまざまなことを習慣にしたいと思い、また実際に始めてみるのですが、これがなかなか難しくて、現実の引力に簡単に負けてしまいます。例をあげますと、早起き1日8000歩あるくことブログの継続手術の…
本日の活動 今週は残念ながら肝臓の手術がありません. 今日は病棟の術後発熱の患者さんを診察して, また外来に予約外で来られた術後の患者さんの対応をし, できた時間で学会のスライドを作成していました. 最近は時間の使い方が管理できるようになってき…
先週に肝切除を行った患者さんがいるのですが、術後しばらく微熱が続いていました。注意しながら経過を見ていたところ、術後8日目になって38℃の熱とともに悪寒が現れ、その後39℃まで上昇しました。肝切除後の発熱の主な原因としては、1 胆汁漏などによる切離…
ブログの記事をアップするのは、ずいぶん久しぶりになってしまいました。学会のシーズンや、抄録の締め切り等が重なると、どうしても時間に追われてしまい、自分のペースがとれなくなります。記事を書くということは、けっこう難しいものです。 自分が1日、…
臨床試験と治験 この2つの用語は同じような意味合いで理解していましたが, 正確には異なる試験を指します. まず押さえておくべき大切なポイントは, ①治験は臨床試験の一部である ②治験は保険適用を目指して行う臨床試験である ということです. 臨床試験…
やらねばならないことは重々承知しているのだけれど、 なかなか手をつけられない、 足が遠のいてしまう、 目を背けて考えないことにする、 無意識のうちに、そういう状態になってしまうことがあります。 誰にでも、そういうことがあるのではないでしょうか.…
消化器外科領域では,高齢者が多いせいもあり、皮膚の乾燥に伴う痒みを訴えられルことが多いです。 また肝疾患や閉塞性黄疸に伴う痒を訴えられることもよくあります。 痒みに対する対症療法としては,保湿のための外用薬と抗ヒスタミン薬の内服をよく用いま…
朝のドライラボ 昨日、いよいよ鉗子が完全に壊れたしまったので、もうひとつの使いにくい鉗子で代用です。 しかしあまりにやりにくいので、 これで練習している意味があるのか、疑わしいです(汗) 医局に余っていないか、探してみます。 今朝は昨日の宣言…
今もっとも習慣にしたいことは、 早起きすること、です。 しかしこれは自分にとって最も難しいことのひとつ。 特に最近は、朝が全く起きられないのです、 家を出る30分前ということも、いまでは珍しくないのです。 明日は、5:50になんとか頑張って起きます。…
今朝のラパロトレーニングです。ディスポの鉗子を使っていたのですが、今朝、割れてしまいました(汗) 力の入れすぎでしょうか? 今日は肝臓の解剖の復習です. 外側区域のS2とS3は,ときどきイメージがぱっと思い浮かばないことがあります. その理由とし…
今日も朝からラパロの縫合トレーニングです。 忙しい朝でしたので、それこそ2分くらいでした。 送別会の時期がやってまいりました。 送別会といえば、送る人、送られる人が挨拶をする機会があります。 そこで感じたことについて、今日は書きたいと思います。…
今日はPD:膵頭十二指腸切除の手術でした. 日常臨床の大半が肝臓に携わっていますので, 膵臓に関しては恥ずかしながら,ほとんど経験できておりません. しかし消化器外科医としての自分を考えますと,肝臓だけできるというのは,あるべき姿とは少し違いま…
つたない絵ですが,胃切除の際と同様に,fusion fasciaの前面の粗な剥離層です. 層は胃切除と同様ですが,胃切除では右胃大網静脈を切離するラインで進めるのに対して, PDではさらに深くまで静脈を露出し,Henleい結腸静脈管から上腸間膜静脈(SMV)までを…
腹腔鏡の鍛錬として,(できるだけ)毎日ドライラボで縫合,結紮の練習をするようにしています. 時間はごく短いですが,こういうものは少しずつでも続けることが大切です. ここに記録することで,毎日続けられるモチベーションにしようと考えました. 『習…
右葉の肝切除の際に肝臓の充分な視野を確保するため,右開胸をすることがあります. 当施設では通常あまり開胸は行っていませんが,必要なときのための自分の予習としてまとめました. 肋骨は背側では第12胸椎までありますが,腹側の肋軟骨に結合するのは第1…
今度,S8の肝細胞癌に対して亜区域切除を行いますので,その予習としてポイントをまとめたいと思います. 疾患は肝細胞癌で,肝臓の右葉,前区域のS8に存在する腫瘍です. S8グリソンの根部に近い部分で接しているので,亜区域切除がよい適応になります. こ…
今日は抗がん剤についてです. 抗癌剤の副作用として,まず思い浮かべることに 『吐き気』や,『実際に吐いてとてもしんどそう』 というのがあるかと思います. 実際によくテレビに出てくるシーンでは, 抗がん剤=吐いて食べられない とワンセットになって…
尾状葉(S1)はあまり目にする機会が多くなく、 肝静脈の裏側というわかりにくい場所のため、 その解剖はなかなかとっつきにくいものです。 尾状葉切除前 切除後 引用:肝臓外科の要点と盲点 20. 背方からのS1切除 しかし,短肝静脈やアランチウス管はよく扱い…
今日は自分の体の話です. 以前に下の記事に書いたのですが, 35歳を超えて当直などをすると疲れやすく感じるようになりました. 150908 当直と疲れについて 時間の使い方を見直して1ヶ月での評価 そこで現在は体重を落とそうとしているところです. 思った…
前回に引き続き,下大静脈腫瘍栓に関する内容です. 腎細胞癌の下大静脈腫瘍栓に関する特徴ついてまとめます. ・腎細胞癌は静脈腫瘍栓を形成しやすい 腎静脈に30〜40% 下大静脈に達するのが4〜10% 右心房に達するのが1%と言われる ・静脈腫瘍栓を伴う腎細胞…
下大静脈腫瘍栓とは,腫瘍が静脈内に進展していき, それが延長していき下大静脈にまで達したものです. 当科では腎細胞癌の下大静脈腫瘍栓に対して、年間に数例の手術症例があります。 決して珍しい手術ではありませんが, われわれ消化器外科,心臓血管外…
今日はラグビー日本代表のワールドカップの試合を見て、いろんなことに興味がわいてきましたので、それらに関する日記になります。 ラグビー日本代表は、スコットランドに負けて残念だったが、完全に対等な試合運びができていた。初めて試合を見たが、日本の…
今日も寸暇を惜しんで、論文執筆を進めています。先日、苦労して書いた一例報告の論文が、英文誌に掲載されることが決まりました。小さな仕事かもしれませんが、ここまで随分と時間がかかり、また若干諦めかけていたところもあるので、とても嬉しいです。多…
医学の分野において,学会で発表するとき、あるいは論文を書くときには、統計学の知識が必要になります。 例えばある2つのグループがあり、その成績を比較したい場合にどうするかというと,ただ平均値を出して,例えばそれをグラフにして比較するだけでは不…
安田
今日は肝切除のうち、外側区域切除についてです。 肝外側区域切除は左葉の外側区域、クイノーの区域分類でいう、S2、3を切除する術式で、具体的には門脈臍部に沿って切除し、左肝静脈は根部近くで切離します。系統的肝切除の中では,容易な術式とされており…
最近あまり時間が取れず,このブログへの書き込みが滞ってしまっていますが,その理由は何と言っても,学会発表の抄録(発表する内容の要約です.この出来によって当落が決まりますし,より上級のセッションに通るかどうかも決まります)の締め切りが目前に…